「スポーツ観戦」が趣味の太郎ですが、特に「タイガース・ファン」として有名です。
といっても、いつの頃からタイガース・ファンになったのか、判然としておりません。
ただ、「太郎+阪神タイガース」の因縁といえば、1992年にさかのぼります。お若い方々はご存じないことも多いようなので、改めてご紹介しておきましょう。
因縁のそもそもは、1985年のタイガース優勝時に始まります。
タイガースが19年ぶりにリーグ優勝を決めたその日、その夜、道頓堀に繰り出したトラキチたちが、当時「くいだおれ」の斜め向かいにあったフライドチキンのお店の店先に立っていたカーネル・サンダース人形を胴上げしはじめました。優勝の立役者となったホームラン・バッター、ランディ・バースに「似ている」という理由で。
胴上げの人の群れはそのまま戎橋へと歩いてゆき、サンダース人形はそのまま道頓堀川へドボン! 間違って、なのか、そのつもり、だったのかわかりませんが。
その後、ついにサンダース人形の行方はわからず、86年以後タイガースが優勝から遠ざかったのは「サンダース人形のたたり」にちがいないと、大阪ではまことしやかにささやかれていたものでした。
そして、1992年。タイガースに久々の優勝のチャンスが巡ってきました。ライバルは野村監督率いるヤクルト・スワローズ。
そして、今回のトラキチによる「ターゲット」はわれらが「くいだおれ太郎」。この年大活躍の亀山努選手に、「タテジマとメガネが似ている」という理由で・・・
9月になると新聞が、それもスポーツ新聞ではなく大新聞が、「似てるやろか V熱狂に戦々恐々 サンダース人形の“悲劇”いや」「また狙われる人形 亀さんに「くいだおれ」献上」などと書き立てたわけです。
「くいだおれ」でも「ドボン!」を覚悟して、いろいろ考えたのです。どうやったら放り込まれずにすむか、川に放り込まれてもまた浮いてくる人形はでけへんか、とか。
日に日に減ってゆくマジック・ナンバー。そこで、女将がぽっと出したアイデアが、これ。
「太郎」に浮き輪をかぶせ、いつものロイドめがねにかえて水中メガネをぶらさげて、「わて 泳げまへんねん」のフキダシ。これが大ウケしました。
実は、これも続編がありました。
運命の10月某日。結局優勝は野村スワローズにさらわれました。トラキチの群れが道頓堀までやってくる時間には「くいだおれ」も閉店しておりまして、「太郎」は無事、シャッターの奥へ。
そして、翌日。こんなフキダシとともに登場。
これがまたウケまして、このあたりから「太郎+タイガース」という関係ができてきたようです。
そして、ようやく2003年、85年からさらに18年後のリーグ優勝の時、このときも「ドボン!」が懸念されたのですが、幸か不幸か亀山選手も引退されて久しく、すでに今のタイガース・ファンは11年前の「およげまへんねん」を覚えておられない方も多くて「太郎」は無事でした。
その代わりにといってはなんですが、九州の新聞社から、この年のパ・リーグの覇者ダイエー・ホークスの表敬訪問というご招待を受けまして、はるばる九州まで行って参りました。
そして、帰阪後はこんなセリフを。
こんな「太郎」ですが、試合がある時間帯は「太郎」も「仕事」で忙しいものですから、これまで甲子園で観戦したことがなかったのです。
そしてこのたび、阪神タイガース球団から7月3日の中日戦観戦にご招待いただきました。社長も「せっかくご招待してもろたんやから、いっしょけんめい応援してこい」と。
「大阪名物くいだおれ」閉店前の「太郎のおでかけ」としては、これが最後になります。
2008年06月24日
「わておよげまへんねん」
posted by くいだおれ太郎 at 19:30| Comment(1)
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