洋食部、和定食部、居酒屋部、だいたい午前9時ごろから仕込みを始めるのですが、割烹部は早い日は午前6時すぎから早番が仕込みに入ります。
(居酒屋部はお昼の営業がないことを考えれば午前9時開始でもべらぼうに早いといってよいのですが)
さて、始業一番にすることは、出汁を引くこと。
![かつお昆布出汁01](http://cui-daore.sakura.ne.jp/sblo_files/cui-daore/image/1A1A1A821A1A1A1Az1Ao1A601AP-thumbnail2.jpg)
このお鍋は2斗半のお鍋。容量約50リットル。
業務用のローレンジは家庭用の大バーナーの4倍ほどの火力があるのですが、それでも2斗半の水をわかすには、1時間ほどはかかります。
家庭でカツオ昆布出汁をとるときは、昆布を一晩鍋につけておくのがよいのですが、こういう業務用の大鍋でわかすときは、30分、1時間かけてじわじわ火を入れることになって、それで良い出汁が出るのだそうです。
この2斗半の鍋には、長さ1メートルほどの昆布が2本入ってます。
そして、沸いてきたら鰹節を入れる。
![カツオ昆布出汁02](http://cui-daore.sakura.ne.jp/sblo_files/cui-daore/image/1A1A1A821A1A1A1Az1Ao1A601AQ-thumbnail2.jpg)
業務用の削り節パックは1袋500g。これを二つ半ほど入れます。
だいたい、1斗あたり昆布1メートル、鰹節500g。
ご家庭でも同じ割合でやれば美味しい出汁ができます。
でも、一度試してみてください。
この割合で計算すれば、半升(900ml)の水に対して昆布が5センチ×10センチほど。これは良い。でも、削り節は25g。
これ、かなり多い感じです。鍋で煮立っている水と同じぐらいの嵩(かさ)になります。
これだけの鰹節を使うって、けっこう勇気がいるのではないかと思います。でも、これだけしっかり出汁を取ったら、まちがいなくお料理は美味しくなります。
「どこそこの昆布、とか、どういう鰹節、とこだわる前に、ちゃんと量を使うことが基本ですよ。それだけでぐっと料理がおいしくなります」とは竹間調理長。
出汁の鍋を火にかけている間に、予約の数のチェック、調理器具の準備、料理の仕込み。
![午前7時](http://cui-daore.sakura.ne.jp/sblo_files/cui-daore/image/1A1A1AB1A1AO1AV1A1A-thumbnail2.jpg)
鰆のおから寿司も、こうやってコツコツと積み上げます。
![鰆01](http://cui-daore.sakura.ne.jp/sblo_files/cui-daore/image/1A1A-thumbnail2.jpg)
![鰆02](http://cui-daore.sakura.ne.jp/sblo_files/cui-daore/image/1A1A2-thumbnail2.jpg)
ちなみに、この時間帯、1階洋食部はまだまだ眠ってます。
![開店前](http://cui-daore.sakura.ne.jp/sblo_files/cui-daore/image/1AJ1AX1AO-thumbnail2.jpg)