中央市場で、いつも最後に寄るのが「たこ清」さん。
その名のとおり、蛸のお店。
ご主人は二代目さんです。
真蛸の旬は夏。
最盛期には、明石の蛸、淡路の蛸が並びます。淡路というのは、南淡路に揚がる蛸です。
真蛸はなんといっても明石が最高と言われますが、確かに旬の明石の蛸は最高。薄造りにして、沸騰直前のお湯にさっとくぐらせて冷水にさらし、梅肉でいただくのがたまりません。その「梅肉」も、梅干しを裏ごししたものに味付けをしたものが、その店ごとの「味」になります。
でも、淡路の蛸もかなりのものです。大阪で手に入る蛸の中では、明石、淡路が1、2というところでしょうか。
蛸は養殖というものがないだけに、季節によって値段が何倍も変わることがあるのが難点です。あと、満月の夜は蛸が捕れなくて値段が上がるとか。
こちら、おかみさんです。
たこ清さんは名前のとおり蛸屋さんですが、マグロもいいのを扱ってます。
「くいだおれ」では、生のマグロはおもにたこ清さんから仕入れています。
マグロ売り場のお兄さんたちです。
いつも大きなマグロの身が台に乗っていて、「これはオースト(オーストラリア)」、「これは地中海」、とか、教えてくれます。生の本マグロは畜養が多いようですが、天然の本マグロ、ここでは勝浦のが多いですが、とか、インドマグロなんかの身を見ると、やっぱりきれいです。赤身の部分に透明感があって澄んだ感じ。
それから、キハダマグロの生というのもきれいです。良い値段しますが。
「ぶちょー(峯村のこと)、今日はこんだけしかありませんの? 大きいの、くいだおれさん用にとってありますのに」
「もっと勉強してくれんと、よう買わんで」
「そんな、よそは○○でっせ(キロあたりの単価)。くいだおれさんやからこの値段にしてますねんでー」
というのがお決まりのような会話。
で、「あかん、あかん、そんなもん」となるか、「ええわ、ほんなら買うたるわ。いっしょに入れといて」となるかは、そのとき次第。良い物があれば、調理場からの注文がなくても買って、調理場に入れたりするようです。あるいは、おすすめのもののしっぽのほうのかたまりをおまけしてくれることもあります。
もっとも、調理場は「峯さん、また高いの入れてきたわー。原価計算合わんようになるがな」とぼやいたりするみたいですが。
これはマグロをさばくのに使う包丁。包丁というより、日本刀です。研ぎ減って、刃の幅がもとの三分の一以下になってしまったということです。プロの包丁はほんとに「使い倒す」って感じです。
2008年04月20日
ざこば その3
posted by くいだおれ太郎 at 22:29| Comment(0)
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