2008年04月12日

仕入部 午前4時

「大阪名物くいだおれ」では、仕入部が食材や消耗品の仕入れを一括しておこなっています。品定めと値段の交渉は、「くいだおれ」仕入部のいちばん大きな仕事です。



仕入部の一日は、午前4時開始。事務所は道頓堀から歩いて10分ちょっと、湊町の「なんばHatch」のすぐそばにあります。
前日の夜の間に、5つの調理場から注文が入っています。これを整理して、それぞれ仕入れ先に発注するのが朝一番の仕事。食材の仕入れ先はだいたい100社ほどです。

そして、5時ごろ「中央」へ。
関西でいちばん大きな卸売市場、大阪市中央卸売市場本場(ほんじょう)は、「雑喉場(ざこば)」と呼ばれた魚市場が前身となっています。中之島をずっと下った、安治川の河口。「くいだおれ」の仕入部事務所から、クルマで約10分。業界の人たちは「チュウオウ」と呼んでいます。

「中央」では、毎日青果(野菜)と水産物の「せり」があります。「くいだおれ」もそれぞれのせりに参加する権利、いわゆるせり権を持っていますが、今は実際にせりに参加することはなくて、仲買さんから食材を仕入れています。

今朝は、「くいだおれ」仕入部長の峯村について、水産部の買い出しにゆきました。
峯村はこの道47年。品物にも、ソロバンにも厳しい、昔かたぎのバイヤーです。たいていの仕入れ先では先代からのおつきあいなので、若い業者さんにはなかなか手強いかもしれません。



「中央」の水産部のせりは4時から。ふぐ、太物(まぐろなど)のせりが先にあって、5時すぎから、ほかの魚のせりがどんどん進んでゆきます。
だいたい、5時から5時半にかけて仲卸さんの店先に魚がそろってゆくので、この間にお店を回って注文を出してゆきます。電話で発注して配達してもらうこともできるのですが、実際に品定めをしたり、値段の交渉をしたり、また新しい食材を仕入れてみたりと、朝の「中央」は大事な情報交換、情報収集の場でもあります。

「中央」は日曜日が休みなので、毎週土曜日はどこも2日分の仕入れをするのでにぎわう日ですが、このところ時化(しけ)が続いて、今日は品薄でした。こういう日は魚の相場もけっこう高くなります。
この次は、おなじみの仲卸さんをご紹介します。

さて、昨日「くいだおれ太郎のTシャツを販売しては?」というメールを頂戴しましたが、実は、ちょうど新しいTシャツが出来上がってきたところです。ぜひ一度ご覧ください。

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posted by くいだおれ太郎 at 22:55| Comment(2) | 日記