今日はお昼ごろに、TV番組の取材でキダ・タローさんが店頭に登場しました。
いつも写真撮影でにぎわう「くいだおれ」店頭ですが、キダさんが登場するや、黒山の人だかりになりました。
「なにわのモーツアルト」と呼ばれたキダさんは、かつて、道頓堀のほとんどの店のテーマソングを作曲したという伝説があります。
「大阪名物くいだおれ」にはテーマソングがいくつかあります。いつも店頭でかかっているのは、ウェブサイトの冒頭にもかかる「大阪名物味自慢、道頓堀のくいだおれ・・・」、という歌ですが、店頭でこの次によくかかる「ミナミへ行こう、道頓堀へ・・・」がキダ・タロー作曲です。
キダさんの曲は親しみやすいメロディもさることながら、ハーモニーがきれいです。キダさんはこうしたテーマソングやCM曲を量産しただけではなくて、どれもハーモニーがきれいなところが「モーツアルト」の異名になったということでしょうか。
さて、午後からは「サンデー・ジャポン」の取材があり、山中秀樹さんが「くいだおれ」7階のお座敷で、「たこ焼き教室」と「すき焼き」を召し上がりました。
「たこ焼き教室」は、お客様に実際にたこ焼きを焼いていただき、それを召し上がっていただくコースです。12年続いている「くいだおれ」名物で、これまでもたびたびテレビで紹介されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
また、「大阪名物くいだおれ」の創業当時からの名物の「すき焼き」は、割り下を使わずに、砂糖と醤油とお酒だけで焼く、上方(かみがた)風のすき焼きです。
今日収録したものは、13日に放映予定だそうです。どれだけ放映されるかはまだわからないそうなので、放送を拝見してから「たこ焼き教室」「すき焼き」について解説したいと思います。
2008年04月11日
なにわのモーツアルトと、たこ焼き、すき焼き
posted by くいだおれ太郎 at 21:12| Comment(8)
| 日記
割烹部の調理場1
「大阪名物くいだおれ」には、割烹、和定食、居酒屋、洋食、それにフレンチ&イタリアンである「ウラ・くいだおれ」5つの部門があり、調理場も5つあります。今日はまず、割烹部の調理場からご案内します。
「くいだおれ」の割烹部は、おそらく、「くいだおれ」の中でも一番知られていない部門ではないかと思います。大阪に生まれ育った方でさえ、「くいだおれの上のほうにこんなに落ち着いた座敷があるとは知らなかった」とおっしゃる方がたくさんおられます。
でも、この割烹部、規模としては「くいだおれ」でいちばん大きな部門で、また、わたしたちが誇りに思う部門でもあります。
さて、調理部の「長」は、役職名ではふつう「調理長」とか「料理長」と言いますが、和食の世界では伝統的に「親父」、「おやっさん」と呼んでいます。「くいだおれ」の事務所では、洋食とウラ・くいだおれの長を「チーフ」、和食系の長は「調理長」と呼んでいますが、現場(厨房)で職人さんと話すときはやっぱり「おやっさん」のほうがしっくりきますね。
「くいだおれ」割烹部の竹間(ちくま)調理長、「竹間のおやっさん」です。一昨年、農林大臣賞をいただいて、目下売り出し中です。
今日は、会席だけで100名様のご予約がありました。お客様にお出しするお造りの盛りつけや数をチェックしているところです。
お食事がはじまる時間は、だいたいどのお客様も6時から6時半くらいです。つまり、100名分のお料理をだいたい同じタイミングでご用意することになるので、お料理がスタートすると調理場も配膳もおおわらわです。
「親父」は、調理場ではあまり包丁をもったりはしないものだそうです。全体の仕事を指揮し、盛りつけや味付けのチェックをしたり、メニューを決めたりするのが本来の仕事ということです。
もっとも、「くいだおれ」くらいの規模では調理長も包丁を持ちます。今日は特に、立て板さんがお休みだったので、おやっさん自ら「やなぎ」(刺身用の柳刃包丁)を握っています。
割烹では、お造りをつくる担当を「立て板」と言います。立て板さんは、親父か二番手、つまりその調理場で一番腕の良い職人さんがやるものだそうです。ご自分で包丁握る方はおわかりだと思いますが、きれいにお刺身を造るのはかなり難しいですよね。あんなに小さな一切れでも、まっすぐ切るのは難しいし、まして厚みをきれいにそろえるというのは。それに、魚の身ってきれいな長方形ではないから、材料を無駄なく、しかもきれいに切り分けるのは経験が必要です。
「花板」という言い方もありますが、これは関東の、それもカウンター割烹でよく使われる呼び方だそうです。「花板」というと、接客もし、ショーマンでもあるというニュアンスがありそうです。包丁も、ふつうの仕上げとちがって、全面ぴかぴかに磨いてあるものを使ったり、「見せる」要素の強いものだそうです。
「くいだおれ」の立て板さんの仕事は「花板」みたいな派手さはありません。
でも、けっこう凝ったことやってます。
これはキュウリを使ったお造りのあしらいですが、チョウチョの形です。これは今月、4月のあしらいで、来月はまた違うものになるそうです。これを、たとえば今日なら100人分、ひとつひとつ手作りでつくってゆくわけです。
「くいだおれ」の割烹部は、おそらく、「くいだおれ」の中でも一番知られていない部門ではないかと思います。大阪に生まれ育った方でさえ、「くいだおれの上のほうにこんなに落ち着いた座敷があるとは知らなかった」とおっしゃる方がたくさんおられます。
でも、この割烹部、規模としては「くいだおれ」でいちばん大きな部門で、また、わたしたちが誇りに思う部門でもあります。
さて、調理部の「長」は、役職名ではふつう「調理長」とか「料理長」と言いますが、和食の世界では伝統的に「親父」、「おやっさん」と呼んでいます。「くいだおれ」の事務所では、洋食とウラ・くいだおれの長を「チーフ」、和食系の長は「調理長」と呼んでいますが、現場(厨房)で職人さんと話すときはやっぱり「おやっさん」のほうがしっくりきますね。
「くいだおれ」割烹部の竹間(ちくま)調理長、「竹間のおやっさん」です。一昨年、農林大臣賞をいただいて、目下売り出し中です。
今日は、会席だけで100名様のご予約がありました。お客様にお出しするお造りの盛りつけや数をチェックしているところです。
お食事がはじまる時間は、だいたいどのお客様も6時から6時半くらいです。つまり、100名分のお料理をだいたい同じタイミングでご用意することになるので、お料理がスタートすると調理場も配膳もおおわらわです。
「親父」は、調理場ではあまり包丁をもったりはしないものだそうです。全体の仕事を指揮し、盛りつけや味付けのチェックをしたり、メニューを決めたりするのが本来の仕事ということです。
もっとも、「くいだおれ」くらいの規模では調理長も包丁を持ちます。今日は特に、立て板さんがお休みだったので、おやっさん自ら「やなぎ」(刺身用の柳刃包丁)を握っています。
割烹では、お造りをつくる担当を「立て板」と言います。立て板さんは、親父か二番手、つまりその調理場で一番腕の良い職人さんがやるものだそうです。ご自分で包丁握る方はおわかりだと思いますが、きれいにお刺身を造るのはかなり難しいですよね。あんなに小さな一切れでも、まっすぐ切るのは難しいし、まして厚みをきれいにそろえるというのは。それに、魚の身ってきれいな長方形ではないから、材料を無駄なく、しかもきれいに切り分けるのは経験が必要です。
「花板」という言い方もありますが、これは関東の、それもカウンター割烹でよく使われる呼び方だそうです。「花板」というと、接客もし、ショーマンでもあるというニュアンスがありそうです。包丁も、ふつうの仕上げとちがって、全面ぴかぴかに磨いてあるものを使ったり、「見せる」要素の強いものだそうです。
「くいだおれ」の立て板さんの仕事は「花板」みたいな派手さはありません。
でも、けっこう凝ったことやってます。
これはキュウリを使ったお造りのあしらいですが、チョウチョの形です。これは今月、4月のあしらいで、来月はまた違うものになるそうです。これを、たとえば今日なら100人分、ひとつひとつ手作りでつくってゆくわけです。
posted by くいだおれ太郎 at 00:20| Comment(5)
| 日記
2008年04月09日
記者会見
ブログ開設早々から、たくさんメールいただき、ほんとにありがとうございます。
このブログでは、大阪名物くいだおれがやってきた大阪の「食」の仕事を淡々とお見せするつもりだったのですが、これほどあたたかいお言葉を多々ちょうだいして、胸が熱くなる思いです。
今日は記者会見がありましたが、記者会見というのは大変ですね。会場の設営、記者のみなさんにお配りする資料、お茶、マイクの用意とか。ふつうは一生の間に何度もやるものではないので、準備はてんやわんやでした。社長はこのところろくに眠れなかったと言っておりました。女将はテレビによく出ているせいか、カメラテストにおつきあいして、あっち向いてにっこり、こっちむいてにっこり、やっていたそうですけれども。
記者の方々はさすがに慣れたもので、せまい会場ですから、みなさん打ち合わせてテレビカメラやスチルカメラの場所決めをてきぱきとやっておられました。さすがプロです。
何より、これだけおおぜい集まっていただいたのは、予想をはるかにこえていました。写真ではちょっと見えませんが、右側のうしろにずらりとテレビカメラが並び、そのうしろにも記者のみなさんがぎっしり並んでおられました。
会見の後、くいだおれ太郎のフキダシ設置と、ビルの表側に幅2m、長さ9mの垂れ幕を設置するところをご披露しました。垂れ幕は、上の方が角度が悪くて字が見えないのが不細工でした。明日にでもなおしますのでご容赦ください。
昨夕のプレス・リリースからこれほど早く、これほどたくさんの報道があって、これだけ大勢の方から応援、励まし、惜しまれる声をちょうだいできたということも、想像もしなかったことです。8日夜から9日にかけて、くいだおれのウェブサイトもパンク状態でした。つながっても、写真がうまく読み込めなかったりしたみたいで、申し訳ありません。
これだけ皆様に親しんでいただいたのだなあ、とあらためてお礼もうしあげます。
このブログでは、大阪名物くいだおれがやってきた大阪の「食」の仕事を淡々とお見せするつもりだったのですが、これほどあたたかいお言葉を多々ちょうだいして、胸が熱くなる思いです。
今日は記者会見がありましたが、記者会見というのは大変ですね。会場の設営、記者のみなさんにお配りする資料、お茶、マイクの用意とか。ふつうは一生の間に何度もやるものではないので、準備はてんやわんやでした。社長はこのところろくに眠れなかったと言っておりました。女将はテレビによく出ているせいか、カメラテストにおつきあいして、あっち向いてにっこり、こっちむいてにっこり、やっていたそうですけれども。
記者の方々はさすがに慣れたもので、せまい会場ですから、みなさん打ち合わせてテレビカメラやスチルカメラの場所決めをてきぱきとやっておられました。さすがプロです。
何より、これだけおおぜい集まっていただいたのは、予想をはるかにこえていました。写真ではちょっと見えませんが、右側のうしろにずらりとテレビカメラが並び、そのうしろにも記者のみなさんがぎっしり並んでおられました。
会見の後、くいだおれ太郎のフキダシ設置と、ビルの表側に幅2m、長さ9mの垂れ幕を設置するところをご披露しました。垂れ幕は、上の方が角度が悪くて字が見えないのが不細工でした。明日にでもなおしますのでご容赦ください。
昨夕のプレス・リリースからこれほど早く、これほどたくさんの報道があって、これだけ大勢の方から応援、励まし、惜しまれる声をちょうだいできたということも、想像もしなかったことです。8日夜から9日にかけて、くいだおれのウェブサイトもパンク状態でした。つながっても、写真がうまく読み込めなかったりしたみたいで、申し訳ありません。
これだけ皆様に親しんでいただいたのだなあ、とあらためてお礼もうしあげます。
posted by くいだおれ太郎 at 23:15| Comment(22)
| 日記
2008年04月08日
ブログはじめました
大阪名物くいだおれ初のブログです。
閉店まで91日。大阪名物くいだおれのお仕事を、あれこれご紹介してゆきたいと思います。
今日はビットデザイン・スタジオにおじゃましていました。くいだおれとウラ・くいだおれのウェブサイトをデザインしてもらっています。このブログの設定もお願いして、使い方など教えてもらったところです。南船場4丁目のビルの7階にあって、とても快適な事務所です。
閉店まで91日。大阪名物くいだおれのお仕事を、あれこれご紹介してゆきたいと思います。
今日はビットデザイン・スタジオにおじゃましていました。くいだおれとウラ・くいだおれのウェブサイトをデザインしてもらっています。このブログの設定もお願いして、使い方など教えてもらったところです。南船場4丁目のビルの7階にあって、とても快適な事務所です。
posted by くいだおれ太郎 at 21:42| Comment(30)
| 日記